外観だけに偏重して、お茶本来の香味を度外視した形優先か、味本来のお茶かは、各々のご嗜好により選択させるものですが、当社は、「お茶は飲むものであり、姿より味」という大前提のもとに、産地の篤農家師と一緒に研究を重ね開発した、当社の深蒸し茶こそ緑茶の真価かと存じます。お茶の味を生み出す基本は、葉に含まれているアミノ酸とタンニンのバランスを図ることです。 製茶工程中の蒸し方とその時間によってこのバランスは色々に変化します。簡単に申しますと、浅蒸し茶(形の良い普通のお茶)の場合には、タンニン(渋味・苦味を生じるもの)が充分に糖化しない為にお茶は、渋味・苦味が残ります。 そこで、苦渋味を抑え、まる味、コクをより効果的に抽出する深むし製法を採用しております。 しかし深むし茶にも一つの難点があります。 それは普通蒸しのお茶の2~3倍の時間を掛けて充分に葉を蒸すので、茶葉の表面の樹皮質が破壊されてしまうことです。それで一定以上の深さで蒸す程葉がやわらかくなり、砕け葉や、粉状の部分が出来る事になります。 しかし一方タンニンの減少で益々コクがあり、甘味のあるまろやかな味が生まれ、一度飲んだら、ほかのお茶では味わえない甘味が口に残ります。 只見た目が粉っぽく見えますが、粉茶ではありません。この細かくなった部分が若葉の一番美味しいところです。味本位のご嗜好ならば当社開発の香味ある深蒸し茶をお奨めいたします。 尚、この深蒸し茶は茶こしのついた深むし専用の急須をお使い下さいます様お奨めいたします。 |
|||